-
改訂新版 今すぐ始めるアルコール依存症治療
アルコールから受ける害を少なくしていくために「今すぐ」アルコール依存症治療は、治療が必要な人の多くが受けていないことが問題です。放置していると進行し、酒量は増え、ますますコントロールがきかなくなります。本人の意思の力だけではコントロールすることはできません。また、家族など身近な人が叱ったり、止めようとしてもうまくいきません。健康や社会生活、また本人だけではなく身近な家族にも深刻な影響を与える事態になります。アルコール依存症は、飲酒運転や犯罪にも結びつきやすくなるリスクがあります。アルコールによるトラブルを少しでも経験した時点で(できればその前に)、対策を講じるようにすべきです。
一方で、近年、飲酒によるトラブルに対する社会の目は昔より厳しくなり、アルコールの害や治療に関する知識が広まったことにより、かつてより早期に治療を開始する人も増えています。また「断酒しかない」といわれていた治療も、ここへきて選択肢も増えてきており、それを助けるツールも登場しています。アルコール依存症の治療は難しく、時間のかかるものですが、その害を減らしていくことは今すぐに始めることができます。
本書は、2019年に刊行し大好評だった『今すぐ始めるアルコール依存症治療』をアップデート、最新の情報を収載した改訂新版。アルコール依存症が治療の必要な病気であることや、知っておくべき基礎知識、医療機関での治療、本人や家族にできる対処法などを詳しくわかりやすく紹介しています。 -
ウルトラ図解 アルコール依存・薬物依存
治療が必要な病気であることを理解するお酒、たばこ、薬物など特定の物質の使用をくり返すうちに、それなしにはいられない状態になるのが依存です。依存は進行すると本人の力だけで解決するのが難しくなり、生活や人間関係に支障を来します。家族など身近な人が叱ったり、止めようとしてもうまくいきません。周囲の人を巻き込んでしまうことも少なくありません。
アルコールや薬物への依存症は、飲酒運転や犯罪にも結びつきやすくなるリスクがあります。これらによるトラブルを少しでも経験した時点で、これは病気だと自覚し、治療を始めることが大切です。
一方で、アルコール依存に関していえば、アルコールの害や治療に関する知識が広まったことにより、かつてより早期に治療を開始する人も増えています。
また「断酒しかない」といわれていた治療も、ここへきて選択肢も増えてきており、それを助けるツールも登場しています。
本書は、アルコール依存や薬物依存に悩む本人や家族が、正しい知識を持ち、適切に専門機関や周囲のサポートを受け、回復を図っていくことができるようにオールカラーの図解を豊富に用い詳しくわかりやすく解説しています。 -
ウルトラ図解 ギャンブル依存
病気を正しく理解して、嘘や借金の繰り返しをストップ■日本はギャンブルにアクセスしやすい
IRなどが話題になっていますが、日本のギャンブル依存の人の割合は2.2%と非常に高いことが報告されており、相談件数も年々増えています。しかし日本は日常生活のなかでパチンコや競馬、競輪などのギャンブルにアクセスしやすく、それが依存の問題につながっている面もあると考えられます。
■治療が必要な病気だと理解する
ギャンブル依存では、よく家族から依存者本人の金銭感覚の変化、借金問題や嘘をつくことなどが報告されます。家族にも影響の大きい問題です。また、イネイブリングといって身近な人の接し方が結果的に依存行動を悪化させてしまうこともあります。単なる人間性の問題と誤解されることも多く、依存が治療の必要な病気だと知ることが改善への第一歩です。
■オールカラー図解と豊富な資料でわかりやすく解説
本書は、ギャンブル依存の基礎知識、治療法をオールカラーの図解やマンガなどを用いてわかりやすく解説するとともに、家族のコミュニケーション、回復までのステップをわかりやすく説明しています。 -
マンガ ケーススタディ ゲーム依存
―ケースで学ぶ、みんなのゲーム・スマホ依存、そして回復多年に渡り専門外来でゲーム依存患者・家族への相談・支援にあたってきた著者による、ゲーム依存への働きかけ、その後をマンガで紹介●ゲーム依存への働きかけ、かかわり方のヒントに
インターネットゲーム障害(ゲーム依存)が世界保健機関によって精神疾患として位置づけられるなか、スマホやネット環境はさらに普及し、必須の存在となっています。誰もが使っているインターネット技術ですが、多くの人が便利に活用する一方で、のめり込んでバランスを失い、リアルの生活が破綻するほど没頭してしまう人がいます。
ゲーム依存に陥ってしまう事情や環境は人それぞれです。本書は、依存症治療専門の医療機関である久里浜医療センターで長年患者・保護者のカウンセリング、支援にあたってきた著者が、その経験から、多くのケーススタディをマンガで紹介し、ポイントを解説することで、さまざまな家族模様から見えてくる悪循環からの脱却のヒントを探ります。
■ゲーム依存の特徴
●ゲーム使用をコントロールできない。
●生活のなかのなによりもゲームを優先。
●問題が起きていてももっとゲームをしたいと思う。 -
マンガでわかる中高年のADHD・ASD生きづらさ克服ガイド
これって、発達障害?それとも年のせい?年齢を重ねてあらわれる困りごとの変化にしなやかに対応していくガイド精神科医が教える、年齢を重ねてあらわれる困りごとの変化にしなやかに対応していくガイド
年齢を重ねると、若い頃とは悩みや困りごとは変わってくるもの。最近、「生きづらい」と感じる理由は、年齢を重ねたためなのか、時代の変化のせいなのか、それとももともとあった発達障害がかかわっているのか…
幼年期、学齢期に発達障害への理解が一般的に普及していなかった世代では、大人になってから初めて自分が発達障害であることに気づいた人も多いです。
中高年期を迎えた人が、それぞれの困難感を緩和して、より快適に人生のステップを上がっていくための、工夫や考え方をマンガを多数用いて紹介します。 -
うつの人のリワークガイド
また仕事を始めたい、始めても大丈夫?再休職を予防し、無理のない復職のためにうつで休職中の場合、早く職場復帰しなくてはというあせりや経済的な不安などから回復が十分でないまま復職し、再発してしまうケースもあります。
また、復職にあたっても元気だったころと同じだけ働かなくてはと意気込むあまり、無理をしてより悪くなってしまうこともあります。
一方で長く休み続けると、仕事に戻れなくなってしまうのではと心配になったり、プレッシャーを感じてしまう人が多いのも事実です。
精神科医として「うつ病リワーク研究会」でリワークプログラムを運営し、長年うつ病の人の復職を支援してきた著者による、うつ病・抑うつや不安感など、うつ状態から休職している人が、再就職・復職するにあたって、再休職を防ぐため、回復度・体調の判断のしかたや、健康を取り戻し職場に慣れていくためのステップなどを知るためのガイド。リワークプログラムについても解説。 -
大切な人を亡くした人の気持ちがわかる本
喪失を体験した人への理解と支援グリーフケア 理解と接し方グリーフケアが注目されている
がん診療の現場などを中心にグリーフケアの大切さが徐々に知られるようになってきました。病気による死別以外に、自殺や災害、事故による死別も注目されてきています。
第三者は死者に注意が行きがちですが、現実には残された遺族へのケアが切迫しています。遺族の精神疾患や自殺率の高さは統計にも表れています。
残された遺族や身近な人たちが「死」とどのように向き合うかは、普遍的な課題であると同時に、感染症の流行、自殺率の増加、超高齢化に伴う死別の増加など、喫緊の課題でもあります。「グリーフケア(悲嘆のケア)」については、今後ますます注目されてくるでしょう。
悲嘆のあと心がたどる道筋を知る
死別の状況、死者との関係性などによって、遺族に起こる心理的な反応は変わってきます。たとえば犯罪・事故被害による死別などは、トラウマ的な影響を残します。また子どもと大人では反応の現れ方も異なります。周囲の「善意の励まし」が遺族を苦しめてしまうことも少なくありません。
本書はグリーフにある人の心理や情動の変遷を理解するとともに、より相手の負担とならない関わり方、コミュニケーションへの考え方を紹介します。死別後、どのような反応が現れるのか、どのように受容していけるのか、道筋を知ることで、グリーフにある人の心の負担を軽くし、適切な接し方が見出せるようになります。 -
精神科医が語る HSP・心の病と“生きづらさ”
「とても敏感な人たち」のために“生きづらさ”を和らげるコツと工夫HSPと心の病の関係性に焦点を当てて、“生きづらさ”への理解を深め、より生きやすい人生に繋げるコツと工夫を精神科医が語る。
「とても敏感な人たち」(Highly Sensitive Person;HSP)と言われる、生まれつき感受性が非常に強く、敏感な気質・性質をもった人たちが感じている“生きづらさ”について、心の病との関係性も踏まえてベテランの精神科医が語ります。HSPの特徴は、過剰な刺激を受ける、強い情緒的な反応を示す、些細な刺激でも反応する、とても深く考え洞察する、共感性が高いなどが指摘されており、それらの気質・性質を活かして人生で成功を収めている芸術家やスポーツ選手もいれば、周囲の人との共感を得ることが難しく、“生きづらさ”を感じている人たちも多くいます。
本書は、「自分はHSPではないか」と悩んでいる人たちのために、なぜ“生きづらさ”を感じてしまうのか、どのように対処すればよいのか、また、心の病が関係しているならばその治療法について、著者が実際にカウンセリングした事例をベースに語ります。自分が持ちあわせた気質・性質をどのように社会に順応させるべきか、精神科医などの手助けを必要とするものなのか、少しでも楽になるコツや工夫など、より“生きやすい人生”に繋がるヒントを得るための一冊。 -
治りにくい心の病
それでも少しずつ良くなるためにあきらめず、少しでも良くなるような対応を考えるためのガイド。心の病が治りづらいのは特別なことではありません。
それでもあきらめず、少しでも良くなるような対応を考えるためのガイド。
よく見られる心の病について、なぜその病気・症状が改善しないのか考えられる理由を広く検討し、その原因・病気・症状ごとに、よりよい対処方法を一般の方向けにアドバイスする書籍です。改善しない理由を探ることから治癒への希望に結び付けることが狙いです。治りにくい理由として、診断の問題、治療方針の違い、投薬の違い、他の療法を考慮すべき、患者サイドの問題、併存する別の病気などが考えられます。どの病気であるにせよ、主治医との信頼関係を築くことが最重要となります。患者サイドも確かな知識を持って医療側と良いコミュニケーションを保つことが改善への道を開きます。
〔取り上げる病名〕統合失調症とその関連障害、うつ病、双極性障害、不安障害などのストレス性障害、摂食障害、パーソナリティ障害、各種の発達障害など。 -
ウルトラ図解 双極性障害
オールカラー図解シリーズ第24弾正しく理解して、再発を防ぐ生活ガイド再発しやすいが、きちんと治療を継続すれば、その人本来の生活を取り戻せる
気分が異常に高揚する「躁状態」と気分がどうしようもなく落ち込む「うつ状態」をくり返す双極性障害(旧名は躁うつ病)。薬物療法を中心とした治療をきちんと継続すれば、日常生活や社会生活に支障を来すことなく暮らすことが可能ですが、治療を止めると高い確率で再発してしまうのが特徴。また、うつ病と双極性障害を見極めるのは専門医でも難しいといわれており、躁状態を見逃したままうつ病の治療を続けているケースも多い。本書は双極性障害の概略、症状のでかたと診断、治療方法と生活での注意点などを豊富な図解を交えて詳述。本人・家族がともに病気を正しく理解し治療を継続するならば、双極性障害も恐れる病気ではなくなります。 -
ギャンブル障害 STEP-G 回復支援マニュアル
「ギャンブル依存症」を治療するには依存症集団療法の実際と進め方IR推進法によるカジノ合法化でギャンブル依存(ギャンブル障害)に注目が集まるようになりました。しかし、国内ではもともとギャンブルへのアクセスが容易で、以前からギャンブル障害に苦しむ患者や家族は少なくありませんでした。
ギャンブル障害は治療の必要な病気です。放っておくと進行してしまい金銭のトラブルを起こし人間関係や社会的信用に深刻な問題を生じてしまいます。また、家族が巻き込まれてしまうことも特徴の一つです。
本書はギャンブル障害の有効な治療法として認められる集団療法の標準プログラム(STEP-G)の考えに沿って、イネイブリングを断ち、回復を支援していくための方法を紹介します。プログラムの実施方法を教材イメージとともに紹介しながら、標準プログラムがどのように患者に働きかけ、変化をもたらしていくかも学ぶことができ、専門職として患者を支援する方にはもちろん、当事者、家族や身近な人にも役立ちます。 -
ゲーム・スマホ依存から子どもを守る本
専門医が教える、ゲーム・スマホ依存への対処法、予防法身近で便利な必需品とどう付き合っていけばいいのか?同じように楽しんでいても上手に使える子とそうでない子がいるのはどうして?
WHO(世界保健機関)の国際疾病分類最新版ICD-11でゲームへの依存が病名として認められたことで注目を集めるようになったゲーム依存。近年はスマホでのゲームに依存する人が増え、より問題が複雑になってきています。
ゲーム・スマホ使用はそれ自体を止めることがとても難しいという点がほかの依存との違いです。
本書はゲーム・スマホ依存の基礎知識とともに、ゲーム・スマホ使用を適切にコントロールするためにご家庭でできること、依存状態から回復するための対処法を解説します。