説明
◆ 著者 ◆
髙橋聡美(たかはし・さとみ)
鹿児島県出身。加世田高校、自衛隊中央病院高等看護学院卒。東北大学大学院医科学系研究科修了、博士(医学)。国立精神・神経センター国府台病院精神科病棟・心療内科病棟で看護師として勤務。2003年~2005年スウェーデンで精神医療保健に関する調査、帰国後、宮城大学看護学部精神看護学科、2012年つくば国際大学医療保健学部看護学科精神看護学教授、2014年防衛医科大学校医学教育部教授、2020年4月より中央大学人文科学研究所客員研究員。2021年5月一般社団法人 髙橋聡美研究室を設立。
2006年より自殺の遺族のわかちあいの会を主宰。2011年 仙台在住中に3.11大震災を経験し、その後は被災地の遺族ケアを実践。2017年より南日本新聞客員論説委員、2018年南さつま市自殺対策策定委員など、全国の市町村の自殺対策策定スーパーバイズを行うと同時に小中学校高校で自殺予防教育の授業を行っている。2021年4月よりBPO(放送倫理・番組向上機構)委員。著書、講演多数。
◆ 目次 ◆
第1章 死別のあとで起こること
喪失と死別 死別はさまざまな喪失をもたらす/喪失とグリーフ 喪失体験は「グリーフ」を生じさせる ほか
第2章 「だれが」「なぜ」による違い
いろいろな死別体験 だれが、なぜ亡くなったかで影響は異なる/だれが亡くなったのか ほか
第3章 グリーフをかかえた人ができること
現実的な問題 死別後しばらくは意外と忙しい/グリーフへの対応/よくある悩み/サポートを求める 一人では気持ちの整理がつかないことも ほか
第4章 まわりの人ができること
注意点① 遺族を傷つけるかもしれない言葉に要注意/注意点② 気づかぬうちにしやすい「有害支援」/有害支援を避けるために① 相手の問題を解決したくなるときの心理に気づく/有害支援を避けるために② 「自分のこと」への理解を深めておく ほか
第5章 子どものグリーフの理解と支援
遺児をめぐる課題 子どもだからこそ影響も課題も多面的/「死」の理解 幼い子どもには理解しにくい「死」の概念/子ども特有のとらえ方/まわりの人ができること/学校の役割/子どもと接するとき ほか