説明
◆ 監修者 ◆
樋口 進(ひぐち・すすむ)
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター名誉院長
精神科医。
1954年生まれ。東北大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室に入局。のちに国立療養所久里浜病院(現・独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)へ。同病院の精神科医長や臨床研究部長、院長を経て現職。
ゲーム障害、ギャンブル障害などの行動嗜癖、アルコール関連問題の予防・治療・研究などを専門とする。2011年に国内初のネット依存治療専門外来を設立。WHO専門家諮問委員、行動嗜癖に関するWHO会議およびフォーラム座長、厚生労働省アルコール健康障害対策関係者会議会長、同省依存検討会座長(2013年)、内閣官房ギャンブル等依存症対策推進関係者会議会長、国際アルコール医学生物学会(ISBRA)理事長、国際嗜癖医学会(ISAM)アジア地区代表、国際行動嗜癖研究学会理事などを務める。
◆ 目次 ◆
第1章 ギャンブル好きと依存の違い
ギャンブル依存患者が増えている/対象となるギャンブル/好きと依存の違いとは/特徴①負けを取り戻そうと深追いする/特徴②金銭感覚がおかしくなる/特徴③ギャンブルが生活の中心に/特徴④家族に嘘をつく/特徴⑤やめなければという自覚はある/依存の症状/ギャンブル依存の問題/ギャンブル依存の家族への影響 他
第2章 ギャンブル依存は病気
ギャンブル依存はこう進む/依存は脳の病気/ギャンブル依存症状の悪循環/なぜギャンブル依存になるのか/ギャンブル依存になりやすいタイプ/ギャンブル依存患者の実態/ギャンブル依存と遺伝/ギャンブル依存の合併症 他
第3章 ギャンブル依存の診断と治療
医療機関受診の目安/トリートメント・ギャップが大きい病気/医療機関につながるために/医療機関の探し方/2つの国際診断基準/ギャンブル依存のスクリーニングテスト/ギャンブル依存と診断されたら/ギャンブル依存の治療/診察と診断/通院治療/治療の基本となる「認知行動療法」とは 他
第4章 ギャンブルのない生活のための工夫
ギャンブルのない生活のために/借金問題を解決する/お金へのアクセスを制限する/自助グループとつながる/ギャンブルのない生活習慣を/家族のサポート①−家族教室に参加/家族のサポート②−会話術/よい家族関係を保つために/治療後の家族サポートのあり方 他