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整え上手になるためのメンタル歳時記
季節に合わせてメンタルを整えるコツを精神科医がわかりやすくナビゲート! オールシーズンこころが楽になります季節の変わり目は体調を崩しやすくなるもの。それは身体面に限られるわけではなく、精神面でもバランスを崩しやすくなるものです。また、季節の変わり目でなくとも、「梅雨のシーズンに体調を崩しやすい」「冬はどうしても気分が滅入ってしまう」など、特定のシーズンに不調を感じる人は意外と多いもの。この本は、そうした四季の移り変わりに伴って陥りやすいメンタルの不調を解説していきます。“なんとなくの不調=未病”のうちに自分で対策することで、オールシーズンこころを楽にできる――そんなヒントが詰まった1冊です。
【ポイント】移りゆく季節と心身の不調に着目
季節の変わり目に不調を覚える要因のひとつに、お馴染みの「自律神経」があげられます。本書でも頻出しますが、そこに「歳時記」が絡むところが本書のユニークなところ。また、「環境の変化というストレスへの適応」も、よくあるテーマですが、同様に「歳時記」というスパイスが加わるところが本書の魅力です。
【ピックアップ】例えばこんな見出しが載っています
・ゴールデンウイークはメンタルヘルスの落とし穴
・梅雨の天気がもたらす不調にご用心
・夏バテと勘違いしないで! 夏季うつ
・長期休暇から日常に戻るのがツラい…… -
認知行動療法でつくる
思考・感情・行動の好循環
負のスパイラルを抜け出し、好循環をつくる!~精神科医で認知行動療法の専門家である著者がやさしく教える~
不確実性不耐性を解消して、脳と心が疲れきる悪循環を断ち切り、自分を肯定できるようになるための問題解決法と思考レッスン●不確実性への不耐性~便利になっている一方で、脳と心が疲れている
変化のスピードが速く、この先どうなるかわからない。一方で、世の中に情報があふれ、どこかに「こうすれば必ずうまくいく」という正解があるような錯覚をしてしまいます。しかし現実には、そのような正解などないことのほうが多いものです。不確実性への耐性がないと、先の読めない現代社会では不安が募り、ストレスがたまってしまいます。
●あえてのブレーキも必要
一方で、世の中が便利になった分、労せず楽しいこと興味のあることにアクセスできます。すると今度はその行動をコントロールすることが難しくなってしまいます。ストレスを楽しいことで解消しようとすると、歯止めがきかずかえって問題を生じるように…
悩んだり、イライラしたりといったストレスだけではなく、楽しいことでも脳は疲れてしまいます。
●認知行動療法についても学べる
精神科診療で用いられる心理療法として有名な認知行動療法(CBT)。ものの見方(認知)を修正し、より適応的な行動ができるようにしていきます。
認知行動療法の入門書はたくさんありますが、本書でも認知行動療法のエッセンスが無理なく理解できるようになっています。すでに認知行動療法を知っている人が、まだ知らないという人に説明するときにも役立ちます。
●幸せになりにくい思考ルートを列挙
認知行動療法について基本をつかんだところで、適応的でない行動につながりがちな認知「幸せになりにくい思考ルート」を一挙公開。いわゆるネガティブシンキングです。その数10個。いずれも有名なものばかりですが、並べられると、共感すること、思い当たることが…。
●もちろん幸せになるためのトレーニング方法も紹介
ネガティブシンキングが非適応的な(生きづらい)行動につながるなら、適応的で幸せになりやすい認知もあるはず。そうしたものの見方を身につけるための方法も紹介します。治療で行うものがベースになっていますが、ここで紹介するのは毎日の生活のなかで、取り入れやすいものばかり。
●問題解決法、RIBEYEとACTを紹介
実際の問題に直面したとき、だいたい正解は見えませんよね?いろいろな選択肢があっても、そのうちのどれを選ぶか、自信を持って行動することは簡単ではないでしょう。また、受け止めきれないようなショックなできごとにあうこともあるでしょう。悩んでも乗り越え方が見つけられないような苦しみ、悲しみ、悩みがあります。そんなときにパニックになったり、自暴自棄になったりせず、次の自分の行動を納得して、自信をもって選択できるようになるための考え方、問題解決法としてRIBEYEとACTを紹介します。これらは認知行動療法をベースにした実践的なもの。
●負のスパイラルから脱して、さらには好循環を
本書はネガティブな悪循環から上手に抜け出して、幸せになりやすく、適応的な行動を積み重ねていけるようになるスキルを身につけるための一冊です。マンガとイラストを多く使い、わかりやすく、共感しながら読んでいるうちにしなやかで柔軟な強さが理解できます。 -
インポスター症候群
本当の自分を見失いかけている人に知ってほしい
自分を見失ってしまうことが簡単に起こりがちな今の時代に知っておきたい「インポスター症候群」を人気の公認心理師が徹底解説■70%の人が1度は経験するという報告もあるインポスター症候群を徹底解説。偽りの自分を演じることで感じる息苦しさを楽にするヒントが満載!
「自分に自信が持てない……」
「周りから期待されることが息苦しい……」
「本当はたいした人間でないと、いつ悟られるか不安……」こうした悩みを抱えている人はたくさんいると思います。
そんな方にぜひ知っていただきたいのが「インポスター症候群」です。インポスターには「詐欺師」や「偽物」といった意味がありますが、インポスター症候群(impostor syndrome)とは、自分を肯定することができないため、周りから称賛されても、それを受け入れることができず、詐欺師のように周りを「騙している」という感覚に陥ってしまう心理傾向のことです。
日本ではまだあまり知られていませんが、70%の人が人生で1度はインポスター症候群を経験したことがあるという研究報告もあるほど身近なもので、海外ではインポスター症候群に苦しんだことがあると表明している著名人がたくさんいます。・実績や仕事ぶりを認められても「自分の実力ではない」「周りのおかげ」「運が良かっただけ」「次回もうまくいくとは限らない」などと捉えてしまう人
・昇進を打診されても「自分は適していない」と思って固辞してしまう人こうした人はインポスター症候群に陥っている可能性がありますが、謙遜を美徳と捉えがちな日本人はインポスター症候群に陥りやすい面があり、広く知られてほしい概念です。
特にSNSがこれだけ普及した社会を生きていくうえで、インポスター症候群について知っておくことは、とても大切なことです。なぜなら、SNSを駆使することで、以前よりも簡単に注目を集めやすい時代になりましたが、何の前触れもなく急激に注目を集めると、環境の激しい変化に気持ちが追いつかないことが珍しくありません。自分が望んだことにもかかわらず、いざ叶うと自分を見失ってしまい、「こんなの本当の自分ではない……」と苦しんでしまうことがよく起こります。
また、インポスター症候群は男性よりも女性の方が陥りやすい傾向があります。聡明で有能な女性、高いキャリアを築いている女性や専門職の女性に多く見られる傾向があることから、女性活躍推進の一環で女性管理職の比率向上が求められている中、インポスター症候群について知っておくことは、企業の人事労務の観点からも重要になってきています。
(自分が自分じゃないみたい……)
こうした悩みを抱えながら過ごすことは、苦しいものです。しかし、その原因がわかれば、対処法が見えてきます。その息苦しさを、きっと楽にすることができるでしょう。
本書は、公認心理師であり、早い時期からインポスター症候群に注目してきた著者が、インポスター症候群の基本的な知識から克服に繋がるヒントまでを、余すことなく書き切ったものです。カウンセラーとしての豊富な経験をもとに、セミナーや講演などで語られてきた内容が、ぎっしり詰め込まれています。本当の自分を見失いかけているすべての人に届けたい充実の1冊です。
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うつの人のリワークガイド
また仕事を始めたい、始めても大丈夫?再休職を予防し、無理のない復職のためにうつで休職中の場合、早く職場復帰しなくてはというあせりや経済的な不安などから回復が十分でないまま復職し、再発してしまうケースもあります。
また、復職にあたっても元気だったころと同じだけ働かなくてはと意気込むあまり、無理をしてより悪くなってしまうこともあります。
一方で長く休み続けると、仕事に戻れなくなってしまうのではと心配になったり、プレッシャーを感じてしまう人が多いのも事実です。
精神科医として「うつ病リワーク研究会」でリワークプログラムを運営し、長年うつ病の人の復職を支援してきた著者による、うつ病・抑うつや不安感など、うつ状態から休職している人が、再就職・復職するにあたって、再休職を防ぐため、回復度・体調の判断のしかたや、健康を取り戻し職場に慣れていくためのステップなどを知るためのガイド。リワークプログラムについても解説。 -
大切な人を亡くした人の気持ちがわかる本
喪失を体験した人への理解と支援グリーフケア 理解と接し方グリーフケアが注目されている
がん診療の現場などを中心にグリーフケアの大切さが徐々に知られるようになってきました。病気による死別以外に、自殺や災害、事故による死別も注目されてきています。
第三者は死者に注意が行きがちですが、現実には残された遺族へのケアが切迫しています。遺族の精神疾患や自殺率の高さは統計にも表れています。
残された遺族や身近な人たちが「死」とどのように向き合うかは、普遍的な課題であると同時に、感染症の流行、自殺率の増加、超高齢化に伴う死別の増加など、喫緊の課題でもあります。「グリーフケア(悲嘆のケア)」については、今後ますます注目されてくるでしょう。
悲嘆のあと心がたどる道筋を知る
死別の状況、死者との関係性などによって、遺族に起こる心理的な反応は変わってきます。たとえば犯罪・事故被害による死別などは、トラウマ的な影響を残します。また子どもと大人では反応の現れ方も異なります。周囲の「善意の励まし」が遺族を苦しめてしまうことも少なくありません。
本書はグリーフにある人の心理や情動の変遷を理解するとともに、より相手の負担とならない関わり方、コミュニケーションへの考え方を紹介します。死別後、どのような反応が現れるのか、どのように受容していけるのか、道筋を知ることで、グリーフにある人の心の負担を軽くし、適切な接し方が見出せるようになります。 -
スポーツ精神科医が教える 日常で活かせるスポーツメンタル
元準ミス日本の精神科医による初の著書!誰でも簡単に日常生活に取り入れられるスポーツメンタルの極意をやさしく、わかりやすく完全伝授かつて準ミス日本に輝いた経歴を持つ精神科医・木村好珠先生が、「大好きなサッカーに携わる仕事がしたい」という熱意をもって、早くから力を入れて取り組んできたスポーツメンタルのメソッドを詰め込んだ初の著書が誕生しました。パラリンピックの正式種目でもあるブラインドサッカー日本代表をはじめ、数々のチームでメンタルアドバイザーを務めてきた経験から語られるメンタル育成術は、万人に役立ち、日常生活で活かせるものばかりです。
「ここ一番で力を出せるメンタルを手に入れたい」――そんな想いを叶えるヒントがギュッと詰まった1冊です。 -
やさしくなりたいあなたへ贈る 慈悲とマインドフルネス瞑想
やさしさを感じられる毎日に話題のマインドフルネス瞑想最新刊慈悲の瞑想とマインドフルネス瞑想の組み合わせで自分の中にあるやさしさに気づく
ストレス社会ともいわれる現代社会において、悩みやストレスの解消につながる瞑想法として注目されているマインドフルネス瞑想。その効果を一層高めるのが、慈しみの気持ちをもちながら、あらゆるものの幸せを願う「慈悲の瞑想」と組み合わせて行うことです。慈悲の瞑想は、肯定的な感情を向上させることができ、2つの瞑想を組み合わせることで、自分の中にあるやさしさを感じることができるようになります。
本書では、慈悲の瞑想とマインドフルネス瞑想の基本的な考え方を、事例をまじえて紹介するとともに、10のステップでその実践方法を紹介していきます。 -
がん患者さんのための マインドフルネス瞑想法
簡単にできる 心身が強くなる呼吸と瞑想がんと上手につきあうために精神腫瘍医が教える 心を整える方法
がんは二人に一人がかかる病気です。現在は医療技術も進み、がんと診断されても、そうでない人と同じくらい長く生きる人も増えてきています。しかし、個々人の患者さんの心に与える衝撃が大きいことは間違いありません。がん患者さんは心に不調を抱えてしまうことが多く、また、心の不調が治療やQOL(生活の質)に影響してしまうことも少なくありません。
心の状態がよいと、治療や病気の予後にもよい影響があります。
本書では、がん患者さんとご家族の心のケアを専門とする精神腫瘍医である著者が、がんとともに生きるための心のあり方や死生観、脳と免疫の関係をやさしく解説し、ご自宅で簡単に行えるマインドフルネス瞑想法でストレスをやわらげ、リラックスした状態を作る方法を紹介します。 -
自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド
自傷行為、摂食障害、物質乱用・依存に悩む人へ自傷行為、摂食障害、物質乱用・依存はつながっている自分で直接自分を傷つける自傷行為と、目的はそうではなくても間接的に健康を害してしまう摂食障害、物質乱用・依存は、それぞれ別の行為のように見えますが、実はつながっています。
こうした自分を傷つけてしまう行為をやめられない人、そのご家族、支援者に向けて、知識と回復のための考え方をわかりやすくかつ具体的に解説します。
・誤解の多い自傷行為が理解できる
・心に抱えた生きづらさと共存するために
・傷つけなくても済むためのスキルを身につける -
大人の“かくれ発達障害”が増えている
発達障害は万病のもと!治らないその症状は、発達障害に“重ね着”しているのかも?かくれ躁うつ病、新型うつ病、様々な依存症、パニック障害・不安障害……。
治らないその症状は、発達障害に“重ね着”しているのかも?
最近、増えているといわれる「大人の発達障害」。その特徴の一つは思春期以降に様々な二次障害・合併症をおこし、元来の発達障害が見えにくくなってくること。
新型うつ病、躁うつ病、アルコール・薬物・ギャンブル依存などの精神障害、ストーカー、DV、いじめ・虐待などの問題行動の陰には“発達障害がかくれている”と著者は主張します。
これらの「重ね着症候群」では元の発達障害という“素肌”のケアをしない限り、見かけの上着の障害はなかなか治りません。
本書は、どのようなケースで大人の発達障害を疑い、より正しい診断、治療を受け、さらに生活をより楽にするための対応など、患者とその家族が必要とする知識(とくに生活指導と薬物治療)を一冊にまとめています。 -
家族が治すうつ病
患者を支える家族のための本―5つのステップ6つの手法うつ病の人と家族のための実用書
うつ病治療を医師に任せきりにして通院を重ねるだけでは、初期治療に失敗し、重症化・長期化させるケースがよくあります。
家族にも別の負担が重くのしかかります。
そのためうつ病の場合は特に医師に任せきりにせず、家族が積極的に関与していくことが大切です。
著者は、妻が重度のうつ病に苦しんだ経験の持ち主。
そのときの経験をもとに、うつ病患者の家族が直面する困難な状況に対処するメソッドを体系化しました。
本書では、うつ病で苦しんでいる患者と家族が、段階を追ってケースごとに対応できる方法をやさしく紹介します。