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週刊社会保障 2021.6.21 No.3125

株式会社法研 報道部

定価:本体900円+税

発行日:2021年6月21日

B5判  

ニュース・フラッシュ

国  会

▼衆参両院は6月9日、党首討論を開き、菅首相が野党党首と討議。菅内閣発足後初となり、2019年6月以来2年ぶりの開催。菅首相は、今年10~11月に、希望する者全員にワクチン接種を実現する意向を表明(P.17)

社会保障全般

▼諮問会議は6月9日、「経済財政運営と改革の基本方針2021(仮称)」(骨太方針2021)の原案を議論。財政健全化に向けて、2025年度の国・地方を合わせたプライマリーバランス黒字化等の目標を「堅持する」一方、今年度中に感染症の経済財政への影響の検証を行い、「検証結果を踏まえ、目標年度を再確認する」ことに (P.6)
▼政府は6月11日、2021年版高齢社会白書を閣議決定。2020年10月1日現在の高齢化率は28.8%。60~74歳の就業率は10年間で10ポイント以上延伸。白書に合わせて公表した「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」では、日本の高齢者は高い就労意欲がある一方、友人がいない者の割合が高いこと等の傾向が明らかに(P.38)
▼政府は6月11日、2021年版少子化社会対策白書を閣議決定。新型コロナ感染症が流行するなか、出生数、婚姻件数、妊娠届件数が減少。白書に合わせて公表した「少子化社会に関する国際意識調査」では、国ごとに不妊治療への意識に差がみられた(P.12)

医療・医療保険

▼日本薬剤師会は5月20日、「政策提言」を公表。将来目指すべき薬剤師・薬局の姿(地域に貢献する薬剤師・薬局のビジョン)を描いたうえで、都道府県による「地域医薬品提供計画(仮称)」の策定、薬局機能を活用したセルフメディケーションの推進など7項目を提言(P.15)
▼健保連は6月8日、「骨太の方針に対する要望」を公表。急性期病床の集約による入院医療体制の強化、かかりつけ医の推進、保険給付範囲の見直し等、高齢者医療制度の改革等について、骨太の方針、改革工程表に反映することを求める(P.20)
▼自民・厚労部会は6月10日、骨太方針2021原案、成長戦略実行計画案、規制改革実施計画案の厚労省関係事項について意見交換。規制改革実施計画案では、オンライン診療の恒久化を掲げ、具体案を検討し、診療報酬上の取扱いも含めて実施に向けた取組みを進める方針(P.16)

年  金

▼社保審・年金事業管理部会は6月14日、年金機構から2020年度業務実績報告書(案)の説明を受け、意見交換。厚生年金保険の適用について、職員の加入指導による新規適用事業所数が、目標8.2万事業所に対し、実績10.0万事業所を達成(P.24)

雇用・労働

▼厚労省は5月28日、2020年度分の毎月勤労統計調査結果(確報)を公表。現金給与総額は31万8081円(対前年度1.5%減)で8年ぶりに減少。所定外給与は1万7028円(同13.3%減)で大きく減少(P.14)

時事評論

有事の所得保障のあり方
日本私立学校振興・共済事業団理事長 清家 篤

論 壇

移民と社会保障をめぐる近年の制度変化
―進む定住化と社会統合政策の必要性―
東京経済大学准教授 李 蓮花