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週刊社会保障 2019.8.26 No.3035

株式会社法研 報道部

定価:本体900円+税

発行日:2019年8月26日

B5判  

ニュース・フラッシュ

厚生労働行政

▼厚労省は7月30日、2018年簡易生命表の概要を公表。平均寿命は、男が81.25年、女が87.32年で、前年を男は0.16年、女は0.05年上回り、いずれも過去最高を更新。平均寿命の男女差は6.06年で、前年から0.11年縮小(P.12)

社会保障全般

▼社人研は8月2日、2017年度社会保障費用統計を公表。OECD基準の社会支出総額は124兆1837億円で対前年度比1兆9722億円、1.6%増。ILO基準の社会保障給付費総額は120兆2443億円で、同1兆8353億円、1.6%増となり、ともに過去最高を更新(P.6)
▼厚労省・人生100年時代に向けた高年齢労働者の安全と健康に関する有識者会議は8月5日、初会合を開催。年度内を目途に、高年齢労働者の特性に配慮した安全衛生教育のあり方、労働災害防止に向けた安全対策、健康確保対策等についてガイドラインを作成する予定(P.13)

医療・医療保険

▼国保中央会は7月30日、2018年度分の国保・後期高齢者医療の医療費速報を公表。市町村国保・国保組合合計の被保険者数は3097万人で、対前年度比3.9%減、医療費は10兆8213億円で同2.8%減、1人当たり医療費は34万9368円で同1.2%増となった。後期高齢者医療の被保険者数は1746万人で同2.7%増、医療費総額は16兆2712億円で同2.3%増、1人当たり医療費は93万2054円で同0.3%減に(P.22)
▼厚労省は7月31日、医科・調剤分の数量ベースの後発医薬品割合を初公表。2018年3月の医科入院は73.0%、医科入院外は61.0%、調剤は73.0%で、合計は70.6%に(P.14)
▼日本医療機能評価機構の産科医療補償制度運営委員会は8月7日、2019年度6月末現在の制度加入状況や審査・補償の実施状況、制度の収支状況等について、同事務局から説明を聴取し、議論。決算が確定した2013年の収支状況では、剰余金は約180億円に(P.15)
▼厚労省・これからの地域・職域連携推進検討会は8月5日、地域・職域連携推進ガイドライン案と、同検討会報告書案を座長一任で了承。ガイドラインでは、関係者による具体的な取組みを実施するため、データ活用の方法や対象者別の取組み例等を提示(P.16)
▼中医協は8月7日、保険医療材料専門部会を開き、医療機器業界から意見を聴取。市場拡大再算定の導入に医療機器業界は反対(P.17)

年  金

▼厚労省は8月9日、2018年度厚年・国年収支決算の概要を公表。簿価ベースの収支決算では、厚生年金の歳入歳出差は5963億円、国民年金の歳入歳出差は1199億円に。決算結了後の年度末積立金残高は、厚生年金が112兆5431億円、国民年金が7兆4436億円で、合計119兆9867億円となった。時価ベースの積立金残高については、厚生年金が157兆3302億円、国民年金が9兆1543億円で、合計166兆4845億円となり、過去最高を更新(P.44)

時事評論

未支給年金の見直しを
神奈川大学教授 江口 隆裕

論  壇

高齢者雇用と老齢年金
―在職老齢年金関連制度の国際比較から―
明治学院大学教授 岡 伸一