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週刊社会保障　2016.8.8 No.2886

ニュース速報

第３次安倍再改造内閣発足（８月３日）

安倍晋三内閣総理大臣は８月３日、内閣改造を行い、塩崎恭久厚生労働大臣は留任（次号詳報）。

社会保障全般

▼経済財政諮問会議は７月26日、「平成29年度予算の全体像」及び「経済財政諮問会議の今後の課題・取組」をまとめた（P.19）
▼協会けんぽ・運営委員会は７月26日、平成27年度決算及び事業報告書案、平成28～32年度の収支見通しの前提等を了承。27年度の加入者１人当たり医療費の伸び率が4.4％と高くなった要因について、協会けんぽは調剤医療費の増加等をあげる（P.24）
▼健保連は７月26日、「医療費適正化に向けた給付と負担のあり方に関する調査研究」報告書を公表。介護納付金と前期高齢者医療納付金への総報酬割の導入に「反対」の見解を示す（P.15）
▼生活保護受給者の健康管理支援等に関する検討会は７月26日に初会合を開き、健診データ等を活用して生保受給者の生活習慣病予防等に取り組むための方策を検討（P.14）
▼保険者の健診・保健指導等検討会は７月29日、第３期特定健診・保健指導に向けた見直しについて、「これまでの議論の整理」（案）を概ね同意。血清クレアチニン検査を詳細な健診項目として新たに追加する一方、その他は概ね現行項目を維持。また、保険者インセンティブの検討状況を厚労省事務局が報告（P.44）
▼政府は８月２日の臨時閣議で、「平成29年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について」を了解。年金・医療等については、28年度当初予算額に自然増6400億円を加算した範囲での要求を認める。併せて、「未来への投資を実現する経済対策」を決定し、子育て・介護の環境整備や年金受給資格期間の短縮等を盛り込む（P.16）

厚労省行政

▼厚労省は７月27日、平成27年簡易生命表を公表。平均寿命は男性80.79年、女性87.05年となり過去最高を更新（P.13）

医療・医療保険

▼中医協は７月27日、高額薬剤への対応方針を決定。期中改定の実施や最適使用推進ガイドラインの医療保険上の取り扱いについて検討する。また、平成30年度薬価制度改革に向け、薬価のあり方全般を見直すための議論を開始（P.6）
▼国保中央会は７月29日、平成27年度分の国保・後期高齢者医療の医療費速報を公表。市町村国保・国保組合合計の医療費総額は11兆8882億円で1.8％増、後期高齢者の医療費総額は15兆443億円で4.6％増。いずれも調剤医療費の増加が要因に（P.30）
▼地域医療構想に関するワーキンググループは７月29日初会合を開き、基準病床数と必要病床数の関係性の整理について検討を開始。９月中にとりまとめ、医療計画見直し等検討会に報告する予定（P.12）

年　　金

▼GPIFは７月29日、平成27年度業務概況書を公表。収益率は△3.81％、収益額は△５兆3098億円で５年ぶりにマイナス運用となり、運用資産額は134兆7475億円に（P.50）

時事評論

子どもの医療費無料化はよいことか？
放送大学客員教授　田中 耕太郎

論　　壇

中国の年金制度の構造改革
日本女子大学教授　沈 潔