ニュース速報
石破新内閣発足(10月1日)
第214回臨時国会が召集され、首班指名選挙によって自民党総裁の石破茂氏(衆院)を第102代内閣総理大臣に指名。その後の組閣で、厚生労働大臣に福岡資麿氏(自民、参院)が就任(次号詳報)。
社会保障全般
▼厚労省は9月26日、今年10月に実施する主な制度変更の内容を公表。年金関係では被用者保険の適用拡大、医療関係では長期収載品(後発品のある先発品)に関する選定療養の導入等が施行(P.12)
医療・医療保険
▼健保連は9月5日、2022年度「生活習慣関連疾患の動向に関する調査」の結果を公表。医療費総額に占める生活習慣関連疾患の割合は、医科入院5.8%、医科入院外13.5%(P.14)
▼日病、全日病、医法協の3病院団体は9月17日、2024年度病院経営定期調査の中間報告を公表。24年6月の医業利益率は△10.0%で前年同月から赤字幅が拡大(P.15)
▼厚労省は9月20日、2023年「受療行動調査(概数)」の結果を公表。外来患者の予約の状況は、「予約をした」が79.0%で、前回20年調査と比べ1.3ポイント上昇。特定機能病院は93.9%、大病院は90.6%、小病院は68.2%が「予約をした」と回答(P.22)
▼全総協は9月24日、定例総会を開き、2023年度事業報告案及び収入支出決算案等を了承。会員242組合の2023年度決算概要をみると、経常収支差は△565億円の赤字で、赤字組合は53組合増の158組合で全体の65.3%となる。高井会長は、高止まりしている医療費の伸びや、高齢者医療関係の拠出金の増大をあげ、「25年以降の財政状況がさらに厳しい環境におかれる」と危機感を示す(P.6)
▼中医協は9月25日、薬価専門部会、総会を開き、薬価専門部会では、骨太方針2024を踏まえ、次期薬価改定の在り方について意見交換。総会では、24日に薬事承認されたアルツハイマー病治療薬「ケサンラ」の薬価収載に向けた検討プロセスについて、「レケンビ」を収載した際と同様に、薬価専門部会で具体的な薬価算定方法を、費用対効果評価専門部会で費用対効果評価の在り方を検討したうえで、総会で取り扱いを決定するとした(P.17)
介 護
▼社保審・介護保険部会は9月19日、介護情報基盤(自治体、利用者、介護事業所、医療機関等が介護情報等を電子的に閲覧できる情報基盤)について、基盤整備の効果、今後のスケジュール等を議論。厚労省事務局は前回会合でスケジュールを提案したが、自治体調査の結果から、「現時点で、明確なスケジュールを立てることは困難」と説明(P.16)
▼厚労省は9月26日、2023年度介護給付費等実態統計の結果を公表。23年5月~24年4月審査分の年間実受給者数は663万2000人で前年度から10万7600人、1.6%増加。費用額累計は11兆5139億円で、前年度から3227億円、1.5%増加(P.36)
時事評論
高齢社会対策大綱に示された課題
一橋大学特任教授 小塩 隆士
論 壇
岐路に立つ韓国の社会保障
―医療、年金、国民基礎生活保障制度を中心に
大阪経済法科大学教授 呉 紅敏