説明
◆ 著者 ◆
阪本浩一(さかもとひろかず)
大阪市立大学医学部附属病院耳鼻いんこう科
1989年愛知医科大学医学部卒業。大阪市立大学耳鼻咽喉科、神戸大学医学部耳鼻咽喉科を経て2002年より兵庫県立加古川病院 耳鼻咽喉科医長、兵庫県立こども病院 耳鼻咽喉科医長(兼務)、2009年兵庫県立加古川医療センター耳鼻咽喉科部長/兵庫県立こども病院耳鼻咽喉科部長(兼務)を経て2016年より大阪市立大学耳鼻咽喉科に赴任。遺伝難聴、耳鼻科領域の遺伝性疾患を始め幅広く臨床に従事。
◆ 目次 ◆
はじめに 仕事の指示が聞き取れない!/聞き取れていないのに、気づかれにくい
第1章 聞こえているのに「聞き取れない」のはなぜ?
APDって何? /子どものときに気づきにくいのはなぜ?/「聞こえ」と「聞き取り」のメカニズム/APDの主な背景要因 人それぞれの特性に違いがある
第2章 診断と検査 ――ひとりひとりの特性を知る
検査と診断の意味/どんな検査をするの?/APDの周辺疾患/APDと診断されたら
第3章 脳・心・体の影響を知ろう
発達障害って何?/認知機能の偏りって何?/子どもの発達とAPD/心理的な要因が大きい場合/脳の損傷が見逃されていることも/体調も聞き取りを左右する
第4章 聞きとりを助ける 環境・機器・トレーニング
環境の調整、機器の活用、トレーニング
第5章 人とのかかわり&生活の工夫
周囲の人の理解が大切/会話の工夫/仕事・学校・日常生活 ~それぞれの工夫/体調が聞き取りの状態を左右する ・睡眠負債/ひとりで悩まないで!