説明
◆ 著者 ◆
松本 力哉(まつもと りきや)
学習支援室世田谷つばき塾 代表
発達障害グレーゾーン児の子育てお悩み相談オフィス世田谷 代表
東京学芸大学卒業後、2 年間の社会経験を経て、同大学院教育学研究科へ進学し、特別支援教育(発達障害)を学ぶ。その後13 年間、都内公立中学校通常学級・特別支援学級および特別支援学校の教諭を経験。公教育からさらにもう一歩踏み込んだ個に寄り添う丁寧な支援を実践したいという思いから、2014 年、東京都世田谷区で勉強が苦手な子どもや発達障害の子ども、グレーゾーンの子どもの学習指導を行う学習支援室を開設。教員時代からゴリラ先生と呼ばれ親しまれていたため、ゴリッキー先生の愛称で活動している。YouTube チャンネル「ゴリッキー先生の発達障害お悩み解決チャンネル」では、科学的知見に基づいた情報を全世界に発信中。
◆ 目次 ◆
第1章 なぜ中学受験をするの?
【マンガ】/中学受験のメリット・デメリット/▼中学受験は選択肢の一つ/▼発達障害の子どもが中学受験をする意義/発達障害の子どもの受験の始め方/▼塾選びのポイント/▼わが子に合った志望校の選び方/▼本当に発達障害の子どもを受け入れてくれるの?/中学受験がうまくいく親のメンタル術/▼イライラしないで受験を乗り切るには/column発達障害を理由に入学を断られる?
第2章 子どもの学力を伸ばすには
【マンガ】/まずは学習上の特性を把握しましょう/▼WISC検査の見方と解釈/▼検査結果の不備には開示請求を/▼検査結果を活用する/タイプ別受験勉強における困難/▼ADHD(注意欠如多動症)/▼ASD(自閉スペクトラム症)/▼SLD(限局性学習症)/▼発達障害グレーゾーン/▼ギフテッド/指標別受験勉強における困難/▼処理速度が遅い/▼ワーキングメモリが弱い/▼視空間が苦手/▼流動性推理が低い/▼言語理解が弱い
第3章 勉強中のよくある困り事
【マンガ】/間違いを認められない/▼ダメ出しされるとイライラして荒れる/完璧主義で問題集が進まない/▼こだわりをなくすことは難しい/漢字が覚えられない/▼漢字の書き問題を捨てるのも戦略の一つ/▼漢字はパーツやストーリーで覚えよう/ケアレスミスがなくならない!/▼ミスの原因分析から始める/▼「反省ノート」で自分の癖を把握/低い点数にもご褒美を「トークンエコノミー」▼報酬制とは違う
第4章 学習で差がつく抽象的思考力
【マンガ】/抽象的思考力とは/▼抽象的思考力≒考える力/▼土台である抽象概念の理解が苦手/▼抽象的思考と教科学習の関わり/▼抽象的思考力を伸ばすには/物語文の心情を理解するには/▼物語文への取り組み方/▼感情の常識を知識として教える/▼語彙力を高める方法/作文が苦手な子どものサポート法/▼抽象的思考力とメタ認知能力をフル活用する「作文」/▼模範解答を真似して作文の型を習得/数の概念が理解できない/▼具体物で感覚的に理解を促す/抽象的思考を使わずにつるかめ算の問題を解く/文章題が解けない/▼文章題の情報を図式化しよう/column発達障害に理解のある塾や先生とは?
第5章 子どものやる気を引き出す
【マンガ】/勉強で大活躍!「メタ認知能力」/▼メタ認知が低いと時間管理が苦手/夢を叶える力「実行機能」/▼実行機能の構成要素とは?/▼実行機能の何が苦手なのか観察を/なぜ予定通りに勉強できないの?/▼時間感覚の鈍さやマイルールが阻む/スケジュールを立てるには/▼親は計画づくりのサポート役に/▼発達障害の特性に応じた学習計画づくり/やるべきことを先延ばし/▼目標の見直しと細切れ学習に/やる気に支配されないで/▼「やる気がない」とはどういうことか/正しい姿勢で勉強できない/▼「正しい姿勢で勉強する」という固定観念を捨てる/ゲームや動画がやめられない/▼発達障害の特性があると依存しやすい/▼ゲームは一律禁止にしないで/▼家庭でのゲーム・動画との付き合い方/column受験が迫っているのに危機感がない
第6章 発達障害の子どもの受験戦略
【マンガ】/失敗しない受験プランの立て方/▼併願校の選び方/▼午後受験までに仮眠、受験日前に前泊も/▼保護者の務めと心がまえ/中学入試における合理的配慮/▼小学校時代の実績が必要/過去問の取り組み方/▼過去問は実物で演習すると安心できる/中学受験は捨てる作業の連続です/▼受験直前は学校に行く? 行かない?/▼捨て問を作ると子どもは安心する/▼2教科受験に絞ることも/受験当日の緊張との向き合い方/▼自分なりのルーティンを決めておこう/面接対策/▼面接では明るい表情で簡潔に答える/▼緊張しやすい子どもの面接対策/おわりに/ゴリッキー先生のおすすめ勉強グッズ