説明
◆ 著者 ◆
小林隆児(こばやしりゅうじ)
/著
東海大学健康科学部教授・医学博士
九州大学医学部医学科卒、医学博士。専門は、関係障害臨床学、乳幼児精神学、児童青年精神医学。研究テーマは「自閉症の子どもと養育者とコミュニケーションの成り立ちと治療」。九州を中心に多数の自閉症治療に従事し、自閉症研究の国際誌に発表した研究は国際的に高い評価を得て、自閉症の予後像を大きく塗り替えるほどのインパクトを与えた。主な著書に『自閉症の発達精神病理と治療』(岩崎学術出版社)、『自閉症の関係障碍臨床』(ミネルヴァ書房)ほか多数
◆ 目次 ◆
序 章 本書を読む前に
筆者の問題意識
発達障碍について
自閉症について ほか
第一章 「関係発達臨床」が生まれるまで
自閉症児と筆者との出会い
自閉症に見られる独特な知覚の発見 ほか
第二章 今なぜ「関係発達臨床」か
発達障碍とこころの臨床
関係を捉えることの難しさ ほか
第三章 「関係発達臨床」の基本にあるもの
コミュニケーションの二重構造
情動的コミュニケーション世界と原初の知覚 ほか
第四章 <自閉症の三大特徴1> 対人関係の障碍を「関係」から読み解く
自閉症と愛着
新奇場面法から見た関わりにくさ ほか
第五章 <自閉症の三大特徴2> コミュニケーションの障碍を「関係」から読み解く
話しことばが生まれる以前のコミュニケーションの問題
有意語出現以後のコミュニケーションの問題 ほか
第六章 <自閉症の三大特徴3> 偏った興味、こだわり行動、繰り返し行動を「関係」から読み解く
偏った興味や関心、同一性保持
関係から見た繰り返し行動 ほか
第七章 不可解な行動を「関係」から読み解く
行動障碍とは
コミュニケーション構造から見た行動 ほか
第八章 「関係発達支援」で最も大切なこと
関係発達支援の基本
子どもの主体性を大切にした関わり ほか
むすびに代えて
文献一覧