説明
◆ 監修者 ◆
糸川 昌成(いとかわ・まさなり)
東京都医学総合研究所 副所長。1989年埼玉医科大学卒業。東京医科歯科大学医学部精神神経科、東京大学脳研究施設、米国立衛生研究所、理化学研究所分子精神科学研究チーム、東京都精神医学総合研究所統合失調症研究部門などを経て現職。日本統合失調症学会 理事、日本生物学的精神医学会 評議員、日本神経精神薬理学会 理事。著書に『臨床家がなぜ研究をするのか―精神科医が20年の研究の足跡を振り返るとき』(星和書店、2013)などがある。
◆ 目次 ◆
第1章 統合失調症の原因と症状
統合失調症とはどんな病気なのか/再発をくり返すことがある/ 病気への誤解や偏見を持たない/「病識」をもちにくいのが特徴/3つの基本的な症状 ほか
第2章 統合失調症の診察と急性期の治療
回復を早める早期発見と早期治療/はじめての診察の流れ/医師とコミュニケーションをとりながら治療する/急性期の薬物治療/心を治療する精神療法 ほか
第3章 回復を目指す維持療養期
休息期・回復期について/治療は継続が大切/症状が落ちついたあとの療法/社会に復帰するための療法/患者さんのための支援制度/専門スタッフによる支援 ほか
第4章 病気とともに生きる
家庭内の関係を見直す/人は物語を生きる/脳に気持ちのよいことをする/生物には自然治癒力がある/脳だけではなく、体の健康も大切/回復のヒントは調子のよいときにある ほか