説明
◆ 監修者 ◆
中川良尚(なかがわ・よしたか)
江戸川病院リハビリテーション科言語療法専門科長・言語聴覚士・臨床神経心理士・公認心理師・認定言語聴覚士(失語・高次脳機能障害領域)。1998 年東京理科大学理学部第二部化学科卒業。2020 年より現職。専門は失語症を中心とする高次脳機能障害の臨床と研究。
三村將(みむら・まさる)
慶應義塾大学予防医療センター特任教授。1984 年慶應義塾大学医学部卒業。米国ボストン大学医学部行動神経学部門失語症研究センター・記憶障害研究センター研究員、昭和大学医学部精神医学教室助教授などを経て、2011 年より慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室教授、2023 年4月より現職。専門は老年精神医学、神経心理学、認知症、老年期うつ病、高次脳機能障害、頭部外傷後遺症。
◆ 目次 ◆
第1章 失語症について正しく知りましょう
頭ではわかっているのに、「言葉が出ない」「理解できない」/失語症の原因は「脳の言語領域」の損傷 ほか
第2章 検査・診断から治療計画まで
脳卒中の発症と失語症リハビリテーションの流れ/失語症の検査と診断・評価/失語症のさまざまなタイプ
第3章 リハビリテーション(言語聴覚療法)の実際
失語症は長期にわたって回復していくもの/単語の意味理解のリハビリテーション/家族のリハビリテーションへのかかわり方
第4章 家族や周りの人ができること
本人にも家族にも、さまざまな葛藤が起こる/小さなことでも本人が意思決定できるように ほか
第5章 社会とかかわっていく
家族以外とのコミュニケーションが欠かせない/共感しあえる会が楽しく活動できる場、グループリハビリテーションへ ほか
第6章 福祉サービスや支援の活用
社会福祉制度を利用しよう/仕事復帰のための支援機関・福祉サービス
第7章 仕事に復帰する
仕事への復帰を考え始めたとき/復職はあせらないで/充実してきた受入れ態勢/復職・就労してからの問題にも備える ほか