説明
◆ 監修者 ◆
野村 総一郎(のむら・そういちろう)
日本うつ病センター副理事長、六番町メンタルクリニック名誉院長。1974年慶應義塾大学医学部卒業。藤田学園保健衛生大学助手を経て、米国・テキサス大学、メイヨ医科大学精神医学教室留学。藤田学園保健衛生大学精神科助教授、立川病院神経科部長を経て、97年より防衛医科大学校精神科教授、2012年より防衛医科大学校病院・病院長、2015年より現職。著書多数、学会活動も積極的に行っており、日本のうつ病・双極性障害治療における第一人者の一人。
◆ 目次 ◆
第1章 双極性障害とはどんな病気か
相反する2つの“こころ”が同居する/躁状態のときの特徴/うつ状態のときの特徴/周囲の人たちの困惑/患者本人が失うものは大きい/どうして発病するのか?/早期発見・早期治療が重要/受診する診療科は?
第2章 正しい診断を受けることがとても重要
どんな場合に受診が必要か?/専門医でも診断までに時間がかかる/双極性障害のタイプ/双極性障害の重症度/双極性障害の診断基準
第3章 原因と背景、合併する障害について
双極性障害の発病の原因は?/発病のきっかけは?/発病はどんなタイプの人に多いのか?/双極性障害は他のこころの病気を合併しやすい/再発率が高いのも特徴/自ら命を絶つケースも多い
第4章 双極性障害の治療
双極性障害の治療は長い目で考える/双極性障害の薬物療法/治療に使われるその他の薬/双極性障害の精神療法/双極性障害のその他の治療法/入院が必要になるケース/再発の兆候に気づいたら、すぐに受診を!
第5章 再発に注意しながら、自分らしい生活を取り戻す
病気の再発を防ぐための心得/自分らしさを取り戻す生活術/再発のきっかけとなるストレスをため込まない/家族や周囲の人の心得/ゆとりのある明るい生活を送ろう