説明
◆ 著者 ◆
中河原通夫(なかがわらみちお)
中河原クリニック院長
1946年生まれ。70年東京医科歯科大学医学部卒業。医学博士。神経研究所晴和病院医員、東京医科歯科大学助手、山梨医科大学講師(精神医学)を経て、横須賀共済病院精神神経科部長。86~87年まで文部省在外研究員(ミュンヘン大学)。牧田総合病院心療内科部長を経て現職。日本神経精神薬理学会評議員、日本芸術療法学会評議員、日本生物学的精神医学会評議員などを務める。主な著書に『新版 こころの治療薬』『こころの薬を飲む前に』『精神科医に一度はきいてみたいこと』(弘文堂)、『ミュンヘンのアドレリアン―アドラー心理学の世界』(星和書店)、『新版 精神医学事典』(共編著/弘文堂)ほか、多数。
久保田正春(くぼたまさはる)
日下部記念病院院長
1987年山梨医科大学医学部卒。医学博士。ドイツ、マックスブランク精神医学研究所留学(文部省在外研究員)、山梨医科大学講師を経て、現在、日下部記念病院院長。2004年より山梨大学医学部臨床准教授。
◆ 目次 ◆
第1部 あなたのうつ病治療は間違っている?
1.SSRI登場後のうつ病治療
2.ベストセラー抗うつ薬の落とし穴
3.それほど安全ではない?-正しい使い方とは
4.「本当のうつ病」とは
5.薬物治療の功罪を知っておこう
6.薬のみでは治療できない部分
7.薬物療法以外の治療法は効くのか?
第2部 「健康な心」と「病気の心」とは
1.精神疾患の難しさ
2.誰がどのように診断できるか
3.原因を探るのは無意味か-[1]原因と誘引
4.原因を探るのは無意味か-[2]内因性うつ病
5.体の症状と心の問題
6.抑うつがみられる状態と「病気」という診断
7.自殺をめぐる諸問題
第3部 精神科の治療を正しく理解(症例付き解説)
1.症状や背景ごとに適した治療が必要です
2.他の薬を使うこともある
3.抗うつ薬の使い方
4.抗うつ薬を使う理由
5.支持的精神療法
6.認知行動療法
7.対人関係療法
8.うつ病のリハビリテーション
9.電気けいれん療法
10.ハーブ療法
11.運動療法や食事療法も効果的?
第4部 受診に関するアドバイスと再発予防
1.受診時の心得
2.診療についての不満をどう解消するか?
3.まとめとして-治療のおさらいと再発予防
付録