説明
◆ 著者 ◆
黒部 亜希子 (くろべ・あきこ)
元テレビ大阪アナウンス部長
1973年生まれ。兵庫県出身。聖心女子大学文学部卒。
1996年宮崎放送に入社。ラジオとテレビ両方のアナウンサーとして勤務。1999年にテレビ大阪に転職し、報道・スポーツ・情報バラエティまで、幅広く活躍した。
2020年4月から3年間はレギュラー番組のナレーションを担当しながらアナウンス部長を務め、2022年12月ドキュメンタリー番組のナレーターとして出演したのを最後に2023年4月からは社長秘書を担当。あわせて経営企画局 次長 兼 秘書広報 兼 SDGs・CSR推進グループ長および放送番組審議会事務局長も務め、アナウンサー時代の経験を活かして新たな分野に活躍の場を広げている。
これまで携わった番組は、100作品超。
アナウンサーとして鍛えた「表現力」「会話力」「自己プロデュース力」を活用し、司会やプレゼン、就活など、あらゆる場面で役立つ話し方を、体系化して教えることを得意とする。
◆ 目次 ◆
序 章 伝わらない本当の理由 ~ モヤモヤした孤独感から脱け出す思考
●「伝わらない」の思考をなくす
伝わらなかった原因は誰にある? / 伝わらなかったのは自分の責任と考えれば、解決策が見えてくる
●「伝える」と「伝わる」の違い
「伝える」と「伝わる」の間には明確な違いがある / 伝わらなければ、伝えたことにはならない
●なぜ伝わらないのか
「伝わらない」には2つの種類がある
・Point1. 相手を知らないから伝わらない
・Point2. 正しく理解されないから伝わらない
第1章 「伝わらない」を「伝わる」に変える10の法則
●相手や状況を理解できていないから伝わらないケース1~5
・Case1. 聞くのを遠慮して NG×察する
・Case2. わかり合おうと思って NG×解釈する
・Case3. 相手を理解したくて NG×自分だったらと置き換える
・Case4. 想定外を怖がって NG×答えを予想しながら質問する
・Case5. 思いが募って NG×丁寧に伝えようとする
●自分の魅せ方を知らないから伝わらないケース6~10
・Case6. 相手を気遣って NG×笑顔を作る
・Case7. 嫌われたくなくて NG×相手に同調する
・Case8. 表現力を磨こうと NG×語彙力を鍛えようとする
・Case9. わかる人にはわかると NG×自己アピールしない
・Case10. 頼ってはいけないと NG×一人で努力を続ける
第2章 相手を知るために「観察」するときの極意
●観察をすれば、会話の場を整えることができる
場が整っていれば、相手の方から話を聞こうと身を乗り出してくれる / 円滑なコミュニケーションを図れるようになる第一歩は観察すること
●7つの観察項目
伝えたいことを相手にきちんと届けるために相手を観察する / 観察するときは客観的な事実を見るようにする / 立てた仮説を観察によって裏付けていくのが効果的
●職場で上司を観察するときのポイント 観察項目1~4
・Point1. 相手のスケジュール
・Point2. 相手が好むコミュニケーションの手段
・Point3. 相手が好むコミュニケーションの癖
・Point4. 相手が好むコミュニケーションのスピード
●仲良くなりたい相手を観察するときのポイント 観察項目5~7
・Point5. 相手がいま関心があること
・Point6. 相手が大切にしている価値観や趣向
・Point7. 相手の表情や反応の変化
第3章 自分を知ってもらうために「表現」するときの極意
●魅せる技術で差をつける Part1.【声】で魅せる
・Voice1. 表現の源はエネルギー
・Voice2. 声を整える朝の習慣
・Voice3. 手鏡片手に「遅口言葉」
●魅せる技術で差をつける Part2.【姿】で魅せる
・Figure4. 振り向かれる立ち姿
・Figure5. 存在を大きく見せる座り方
・Figure6. プレゼンはゆっくり堂々と動く
・Figure7. 体を前に乗り出す効果
・Figure8. 緊張を解く3つの秘訣
●魅せる技術で差をつける Part3.【目】で魅せる
・Eye9. 目元から安心させる
・Eye10. 目に喋らせる
・Eye11. 目玉は左右に動かさない
・Eye12. 目線で説得力を増す
・Eye13. オンライン会議の目線はココ
●魅せる技術で差をつける Part4.【話し方】で魅せる
・Talk14. 相槌【1.言葉編】
・Talk15. 相槌【2.仕草編】
・Talk16. やめたい口癖とマネしたい口癖
・Talk17. 話し始めるタイミングをずらす3つのコツ
・Talk18. 台本は箇条書き
・Talk19. 書き言葉で話さない
・Talk20. 変化を実況中継する
【COLUMN】表現するためにアナウンサーが本番前にしていること
第4章 「ありがとう」で繋がり 心地よい人間関係を作る
●「ありがとう」がもたらす効果
ありがとうの言葉にはメリットがたくさんある / 1.反応が得られやすく、嫌な思いをするリスクが低い / 2.言った自分のことも癒すことができる / 3.相手と自分を簡単に繋いでくれる
●「ありがとう」を伝えるときの心構え
・Point 無理に言わない
・Point 感謝することが見つからないときに試す3つのこと
・Point 「ありがとう」には2つある
【COLUMN】 最強に伝わる「今日もありがとう」
●「ありがとう」の伝え方
棒読みを回避するために視聴者を想像する / “ありがとう”の前に言葉をくっつけると心を込めやすい
●反射的に「ありがとう」が出るレッスン
感情を表に出すことに慣れる / 1.感情を表に出す練習をしておく / 2.相手の反応に期待をしない / 構えずに気軽に感情を解き放つ
●「ありがとう」を言われる人は何が違うのか
・Point 自分から先に「ありがとう」を言う
・Point 完璧な自分を諦めている
・Point 「面白いことがあるかも」で巻き込まれる