説明
◆ 著者 ◆
上野千鶴子(うえのちづこ)
東京大学大学院教授
1948年富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了、平安女学院短期大学助教授、シカゴ大学人類学部客員研究員、京都精華大学助教授、国際日本文化研究センター客員助教授、ボン大学客員教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学院大学客員教授等を経て、1993年東京大学文学部助教授(社会学)、1995年東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は女性学、ジェンダー研究。この分野での指導的な理論家のひとり。著述・講演などの活動を通じ、性差の果たす政治的な意味を考えることの重要性を説説く。1994年『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)でサントリー学芸賞を受賞。近著に『上野千鶴子が文学を社会学する』(朝日新聞社)、『差異の政治学』(岩波書店)、『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』、『「51C」家族を容れるハコの戦後と現在』(平凡社)、『老いる準備』(学陽書房)など多数。
◆ 目次 ◆
はじめに
第1章 男がひとりになるとき
増えている男おひとりさま
死別シングル
離別シングル
非婚シングル
タイプ別に老後をシュミレーション etc
第2章 下り坂を降りるスキル
人生のピークを過ぎたとき
男の定年、女の定年
老いを拒否する思想
弱さの情報公開
定年後にソフトランディングする etc
第3章 よい介護はカネで買えるか
男おひとりさまのふところ事情
いくらあれば施設に入れるか
個室か、雑居部屋か
ケア付き住宅はおすすめか
在宅単身介護は可能か
第4章 ひとりで暮らせるか
男は自立しているか
「食」のライフラインを確保する
カネ持ちより、人持ち
友人は人間関係の上級編
選択縁タブー集「男の七戒」 etc
第5章 ひとりで死ねるか
生の延長線上にある死
在宅看とりを支えるひとたち
家族という‘抵抗勢力‘
介護保険を「おひとりさま仕様」に
和解のススメ
あとがき