説明
◆ 著者 ◆
福西 勇夫(ふくにし・いさお)
南青山アンティーク通りクリニック院長。精神科医。1984年徳島大学医学部卒業、医学博士。東京都精神医学総合研究所(現・東京都医学総合研究所)勤務を経て、2003年より現クリニックを開業。精神科医として発達障害、統合失調症、不安障害など、幅広く心の病に対応している。米国での臨床・研究経験も豊富で、2000年より現在までにマサチューセッツ総合病院の客員教授として9回招聘され、2007年には南イリノイ大学の客員教授として招聘されている。
◆ 目次 ◆
【パート1】あなたは本当に発達障害?
【パート2】発達障害のさまざまな特性を解説する
1)ADHD(注意欠如多動性障害)
A不注意1-注意がそれやすい/不注意2-すぐに忘れる/不注意3-切り捨てられない/不注意4-頭の動きが止まる/不注意5-持続性がない/不注意6-そのほか B衝動性:すぐにカッとなる/熱しやすく、飽きっぽい/物をよく壊すetc. C多動性:じっとしていられない/人の話をさえぎるetc.
2)ASD(自閉症スペクトラム障害)
A特殊なこだわり:決まった道順、手順にこだわる/マイペースな行動が多いetc. B推察が苦手:相手の気持ちを察するのが苦手/思ったことをそのまま口にするetc. C変化に弱い:環境の変化に弱い/予定変更が苦手、予約を取るのが苦手etc. D感覚過敏と感覚鈍麻:光がまぶしい、夜でもサングラスをつける/大きな音が苦手、大声を出す男性、ヒステリックな声を出す女性は苦手etc. E理論が好き:理論が好きで、理屈っぽい/感覚よりも理論を大切にするetc. F協調性:マルチタスクは苦手で、シングルタスクはできるetc. G暗記:目にしたものをすぐに憶えることができるetc. H行動パターン:集団行動は苦手で、ひとりの自由な行動がいい/些細な配慮でも苦手etc.
3)発達障害にみられる二次障害
A不安緊張/Bうつ症状・妄想/C依存症・パーソナリティ障害