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これからの時代の「新しい呼吸ケア」

木田厚瑞(著)
SKU: 30211015

¥1,980

~喘息・結核・COPDから新型コロナウイルス後遺症まで~
呼吸器ベストドクターが語る

●重なりあう高齢者の呼吸器疾患と上手に付きあう―「新しい呼吸ケア」を提唱
特に高齢者で問題となる喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎などの呼吸器疾患は、病気かどうかの境界線が不明で病気が重なることが多く、ピンポイントの治療では効果を示すことが難しいなどの特徴があります。薬物療法以外に呼吸リハビリテーションや栄養指導が重要になり、治療の目的も、より快適な生活、急な悪化を防ぐことなどが重要で、暮らしの中で付きあっていく病気といえます。
呼吸器疾患の総合的な治療の大枠は近年「呼吸ケア」と呼ばれ、呼吸器疾患の複雑な問題を医師以外のさまざまな職種の医療者たちが協力しあい包括的に解決していく方法です。本書は「呼吸ケア」の第一人者である著者が、①慢性疾患とともに暮らす高齢社会の課題、②重なりあう高齢者の呼吸器疾患についての知見、③日本と世界の歴史を踏まえたこれからの医療のあり方、④新型コロナウイルス感染症から私たちが学ぶべきことなどのテーマに即して、これからの時代に向けた「新しい呼吸ケア」学を提唱します。

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説明

◆ 著者 ◆
木田厚瑞(きだ こうずい)

1970年金沢大学医学部卒。1975年同大学院医学研究科を修了し、東京都老人医療センター(現、東京都健康長寿医療センター)呼吸器科に勤務。カナダ・マニトバ州立大学病理学教室講師、日本医科大学呼吸器内科教授、日本医科大学呼吸ケアクリニック所長などを歴任した後、2020年10月より医療法人社団至心医療会 呼吸ケアクリニック東京理事長。主な一般向け著書として『肺の話』(岩波新書1998)、『息切れを克服しよう:患者さんのための包括的呼吸リハビリテーション』(メディカルレビュー社、2002)、『息切れで悩むCOPD』(法研2017)ほか。ラジオ、テレビ出演多数。米国ベストドクターズ社選出医師。

◆ 目次 ◆

【第1章】高齢化社会を生きるとは?
 高齢者の慢性疾患を取り巻く問題/慢性疾患の解明と課題/慢性疾患と多重疾患/日常生活が引き起こす病気(コロナ禍で見えた肥満リスク)/「弱者」としての慢性疾患患者/慢性疾患の始まり/慢性疾患と共存する時代をどう暮らすか
【第2章】高齢者の慢性呼吸器疾患をどう考えるか
 慢性呼吸器疾患が起こす問題点/疾患別にみた高齢者に特有の肺の病気の問題点:①高齢者の喘息/②高齢者が大多数を占めるCOPD/③注目されてきた気管支拡張症/④死亡原因となる肺炎/⑤間質性肺炎(ILD)/⑥肺結核と非結核性抗酸菌症/⑦中高年の閉塞性睡眠時無呼吸症候群/⑧肺がん
【第3章】慢性疾患と共存する医療のあり方
 医療は患者の求めに応じて作られた/癒しの医療/日本特有の病気観/慢性疾患を医療の歴史から考える/慢性疾患対策の現在/慢性疾患治療に役立つ情報を共有する
【第4章】新型コロナウイルス感染症から何を学ぶか
 プレコロナの時代/ウィズコロナの高齢者医療/ポストコロナの課題

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追加情報

ISBN

9784867560150

ページ数

280ページ

発行日

2023/6/24

刷色

2色

判型

A5判

※著者の肩書等は全て刊行当時のものです。