説明
◆ 著者 ◆
木田厚瑞(きだ こうずい)
1970年金沢大学医学部卒。1975年同大学院医学研究科を修了し、東京都老人医療センター(現、東京都健康長寿医療センター)呼吸器科に勤務。カナダ・マニトバ州立大学病理学教室講師、日本医科大学呼吸器内科教授、日本医科大学呼吸ケアクリニック所長などを歴任した後、2020年10月より医療法人社団至心医療会 呼吸ケアクリニック東京理事長。主な一般向け著書として『肺の話』(岩波新書1998)、『息切れを克服しよう:患者さんのための包括的呼吸リハビリテーション』(メディカルレビュー社、2002)、『息切れで悩むCOPD』(法研2017)ほか。ラジオ、テレビ出演多数。米国ベストドクターズ社選出医師。
◆ 目次 ◆
【第1章】高齢化社会を生きるとは?
高齢者の慢性疾患を取り巻く問題/慢性疾患の解明と課題/慢性疾患と多重疾患/日常生活が引き起こす病気(コロナ禍で見えた肥満リスク)/「弱者」としての慢性疾患患者/慢性疾患の始まり/慢性疾患と共存する時代をどう暮らすか
【第2章】高齢者の慢性呼吸器疾患をどう考えるか
慢性呼吸器疾患が起こす問題点/疾患別にみた高齢者に特有の肺の病気の問題点:①高齢者の喘息/②高齢者が大多数を占めるCOPD/③注目されてきた気管支拡張症/④死亡原因となる肺炎/⑤間質性肺炎(ILD)/⑥肺結核と非結核性抗酸菌症/⑦中高年の閉塞性睡眠時無呼吸症候群/⑧肺がん
【第3章】慢性疾患と共存する医療のあり方
医療は患者の求めに応じて作られた/癒しの医療/日本特有の病気観/慢性疾患を医療の歴史から考える/慢性疾患対策の現在/慢性疾患治療に役立つ情報を共有する
【第4章】新型コロナウイルス感染症から何を学ぶか
プレコロナの時代/ウィズコロナの高齢者医療/ポストコロナの課題