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週刊社会保障 2020.7.20 No.3080

株式会社法研 報道部

定価:本体900円+税

発行日:2020年7月20日

B5判  

ニュース・フラッシュ

社会保障全般

▼諮問会議は7月8日、「骨太の方針2020」の原案について議論。「新たな日常」の実現に向け、デジタル化への集中投資・実装とその環境整備、地域社会づくり、安全・安心の確保等をあげ、年内に実行計画を策定する方針。社会保障分野では、医療提供体制の構築、データ利活用の推進等、予防・健康づくり、重症化予防の推進等を掲げる(P.24)

医療・医療保険

▼厚労省は6月24日、2019年社会医療診療行為別統計の結果を公表。後発医薬品の点数の割合は19.1%(対前年1.6ポイント増)、種類数の割合は73.1%(同3.6ポイント増)に(P.38)
▼健保連は6月29日、2019年度の「被保険者のメンタル系疾患の動向に関するレポート」を公表。メンタル系疾患有病者は、男性では40~50歳代に多い(P.15)
▼日本医療機能評価機構は7月3日、産科医療補償制度運営委員会を開き、制度の加入状況、原因分析の実施状況、収支状況等について議論。また、「産科医療補償制度の見直しに関する検討会」を同機構に設置し、夏までに開催する(P.22)
▼社保審・医療保険部会は7月9日、厚労省事務局から医療保険制度改革の今後の進め方、データヘルスの検討状況等について説明を聴取し、意見交換。医療保険制度改革に係るとりまとめは年末に延期することに(P.6)
▼自民党・厚労部会は7月9日、厚労省から「骨太の方針2020」の原案、「成長戦略実行計画案」、「規制改革実施計画案」の厚労省関係事項について説明を聴取した後、意見交換。議論のなかでは、薬価調査の実施に反対意見が多数(P.16)
▼厚労省は7月10日、「健康保険法施行規則等の一部を改正する省令案」を公表し、パブコメを開始。意見は8月8日まで受け付ける。同省令改正では、被保険者記号・番号を告知要求できる者等を規定する(P.17)
▼厚労省・薬剤師の養成及び資質向上に関する検討会は7月10日、初会合を開き、薬剤師を取り巻く現状と、今後の検討事項について意見交換。今年度中に薬剤師の需給調査を実施することに(P.14)
▼協会けんぽは7月10日、船員保険協議会を開き、2019年度船員保険の決算及び事業報告を了承。単年度収支差は47億円の黒字で、被保険者数は5年ぶりに減少(P.20)

年  金

▼GPIFは7月3日、2019年度業務概況書を公表。同年度の運用実績は、収益率△5.20%、収益額△8兆2831億円で、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を受け、2015年度以来4年ぶりのマイナス運用。とくに第4四半期は、収益率が△10.71%、収益額が△17兆7072億円の大幅マイナスに(P.12)

介  護

▼社保審・介護給付費分科会は7月8日、2021年度介護報酬改定に向け、個別の介護サービス(定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護等)をテーマに意見交換(P.18)

時事評論

今後の介護保険制度の課題
中央大学教授 新田 秀樹

論 壇

公共のダイバーシティ
関東学院大学非常勤講師 宮森 一彦