法研の定期刊行誌

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週刊社会保障 2019.6.10 No.3025

株式会社法研 報道部

定価:本体900円+税

発行日:2019年6月10日

B5判  

ニュース・フラッシュ

社会保障全般

▼厚労省の「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」は5月29日、国民誰もが長く活躍できる社会の実現に向けた改革案をとりまとめ、「健康寿命延伸プラン」、「医療・福祉サービス改革プラン」等を公表。2040年までに健康寿命を3年以上延伸し、男女ともに75歳以上を目指す。また、根本厚労相は、厚生労働省改革を表明し、基本的考え方や改革の骨格等の方向性を示す(P.6、53)
▼自民党データヘルス推進特命委は5月30日、同委員会の提言を委員長一任でとりまとめ、翌31日に公表。PHRサービスの早期提供やマイナポータルの見直し、オンライン診療の診療報酬上の取扱いの緩和・拡大等を提言(P.24)
▼諮問会議は5月31日、社会保障や骨太方針の骨子案を議論。骨太方針の骨子案では、「高齢者雇用促進」、「疾病・介護の予防・健康インセンティブ」を柱としてあげる。安倍首相は6月中のとりまとめに向け、具体案作成を指示(P.18)
▼働き方の多様化を踏まえた社会保険対応懇談会は5月31日、短時間労働者の就労行動と社会保険適用の在り方、被用者保険が適用されていない雇用者の多様性、適用拡大が企業の経営や労務管理に与える影響等の論点をもとに議論(P.14)

医療・医療保険

▼厚科審・地域保健健康増進栄養部会の健康診査等専門委は5月24日、健康診査の結果等に関する情報の利活用について議論。厚労省は、今夏に「健康増進事業実施者に対する健康診査等の実施等に関する指針」を改正する方針を示す(P.22)
▼経済・財政一体改革推進委員会は5月28日、経済・財政一体改革の加速に向けた社会保障分野の取組みについて、厚労省等から説明を聴取。国保の法定外繰入の解消に向けた対応等については、赤字解消計画の見える化、進捗状況等に応じた評価指標の設定、マイナス評価の導入に向け検討を進める(P.20)
▼中医協は5月29日、薬価専門部会と総会を開き、総会では、「がん遺伝子パネル検査」に用いる医療機器2品目を6月1日に保険適用することを了承。価格は56万円で、当面は年間数千人の患者が対象となる見通し(P.40)
▼がん検診のあり方に関する検討会は5月31日、職域におけるがん検診の課題と今後の方向性等を議論。実態把握やデータフォーマットの統一が重要との認識は一致したものの、職域がん検診の精度管理を強制的に行うことには反対意見も(P.15)

年  金

▼日本年金数理人会は5月27、28日、創立30周年記念行事として記念式典や記念シンポジウム等を開催。厚労省の度山徹審議官が「人生100年時代における年金制度の課題」をテーマに基調講演したほか、識者等がパネルディスカッション(P.16)

時事評論

終末期体験録
神奈川大学教授 江口 隆裕

論  壇

障害等により手助けや見守りを要する子どもの親の就業抑制と健康悪化
慶應義塾大学教授 山田 篤裕/関西学院大学准教授 四方 理人