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抗うつ薬を飲む前に

中河原通夫、久保田正春(著)
SKU: 30130736

¥1,540

「本当のうつ病」と「正しい治療法」を知っていますか?
その薬であなたの「うつ」は治るのか?

うつ病の治療には、使い勝手がよいとして、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が繁用されている。また、カウンセリングなどを行う「認知行動療法」も、うつ病への効果が期待されている。しかし著者らは、「抑うつ気分+興味・喜びの低下=「うつ病」=SSRI+認知行動療法」という画一的な図式には問題点も多いと指摘する。
本書は、診断での問題点、治る場合・治りづらい場合、抗うつ薬の効果への疑問、間違いやすい別の病気、薬以外の治療法の実績など、単純ではないその実像をベテラン精神科医が書き下ろした、「本当のうつ病」がわかる本である。

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説明

◆ 著者 ◆
中河原通夫(なかがわらみちお)

中河原クリニック院長
1946年生まれ。70年東京医科歯科大学医学部卒業。医学博士。神経研究所晴和病院医員、東京医科歯科大学助手、山梨医科大学講師(精神医学)を経て、横須賀共済病院精神神経科部長。86~87年まで文部省在外研究員(ミュンヘン大学)。牧田総合病院心療内科部長を経て現職。日本神経精神薬理学会評議員、日本芸術療法学会評議員、日本生物学的精神医学会評議員などを務める。主な著書に『新版 こころの治療薬』『こころの薬を飲む前に』『精神科医に一度はきいてみたいこと』(弘文堂)、『ミュンヘンのアドレリアン―アドラー心理学の世界』(星和書店)、『新版 精神医学事典』(共編著/弘文堂)ほか、多数。

久保田正春(くぼたまさはる)

日下部記念病院院長
1987年山梨医科大学医学部卒。医学博士。ドイツ、マックスブランク精神医学研究所留学(文部省在外研究員)、山梨医科大学講師を経て、現在、日下部記念病院院長。2004年より山梨大学医学部臨床准教授。

◆ 目次 ◆

第1部 あなたのうつ病治療は間違っている?

 1.SSRI登場後のうつ病治療
 2.ベストセラー抗うつ薬の落とし穴
 3.それほど安全ではない?-正しい使い方とは
 4.「本当のうつ病」とは
 5.薬物治療の功罪を知っておこう
 6.薬のみでは治療できない部分
 7.薬物療法以外の治療法は効くのか?
 
第2部 「健康な心」と「病気の心」とは

 1.精神疾患の難しさ
 2.誰がどのように診断できるか
 3.原因を探るのは無意味か-[1]原因と誘引
 4.原因を探るのは無意味か-[2]内因性うつ病
 5.体の症状と心の問題
 6.抑うつがみられる状態と「病気」という診断
 7.自殺をめぐる諸問題

第3部 精神科の治療を正しく理解(症例付き解説)

 1.症状や背景ごとに適した治療が必要です
 2.他の薬を使うこともある
 3.抗うつ薬の使い方
 4.抗うつ薬を使う理由
 5.支持的精神療法
 6.認知行動療法
 7.対人関係療法
 8.うつ病のリハビリテーション
 9.電気けいれん療法
10.ハーブ療法
11.運動療法や食事療法も効果的?

第4部 受診に関するアドバイスと再発予防 

 1.受診時の心得
 2.診療についての不満をどう解消するか?
 3.まとめとして-治療のおさらいと再発予防
 
付録

追加情報

ISBN

9784879547361

ページ数

260頁

発行日

2008年9月21日

刷色

1色刷

判型

四六判

※著者の肩書等は全て刊行当時のものです。