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生命倫理を超えて

バイオエシックス・ハンドブック

患者、家族、医療者、教師、一般市民向け。豊かに生きるための新しい「いのちの考え方」

木村利人(編)、赤林 朗(編)、大林雅之(編)、小西恵美子(編)、土田友章(編)、南 裕子(編)、和田 努(編)

発行日:2003年12月25日

定価:本体4000円+税

A5判 464頁 

ISBN:978-4-87954-504-6

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内容紹介

専門家のみならず一般の方々向けとしても十分活用していただけるバイオエシックスの情報集。21世紀の地球と「いのち」を考えるには必須の図書と言えます。
木村利人(きむらりひと) /編
早稲田大学人間科学部教授
早稲田大学人間科学部健康福祉科学科教授。同大学国際バイオエシックス・バイオ法研究所・所長。米国ジョージタウン大学ケネディ倫理研究所アジア・バイオエシックス研究部長。日本生命倫理学会理事。厚生労働省・医師国家試験委員、東京都病院倫理委員会委員長、内閣府・司法制度改革推進本部・法曹制度検討会委員。『自分のいのちは自分で決める』(集英社)、『いのちを考える−バイオエシックスのすすめ』(日本評論社)など著論文多数。
赤林 朗(あかばやし・あきら) /編
東京大学大学院医学系研究科教授
東京大学医学部卒業。内科研修後、ヘイスティングス・センター客員研究員、京都大学大学院医学研究科教授を経て、2003年6月より東京大学大学院医学系研究科、健康科学・看護学専攻、医療倫理学分野教授。近著に『ケースブック医療倫理(編著)』(医学書院)、『臨床倫理学(監訳)』(新興医学出版社)など。
大林雅之(おおばやし・まさゆき) /編
川崎医療福祉大学医療福祉学部教授
横浜市立大学卒業、上智大学大学院修了。ジョージタウン大学ケネディ倫理研究所客員研究員、産業医科大学講師(医学概論)、山口大学医学部教授(医療環境学講座)などを経て、現在、川崎医療福祉大学医療福祉学部教授。専攻は、バイオエシックス、科学史、科学哲学。
小西恵美子(こにし・えみこ) /編
長野県看護大学教授
東京大学医学部衛生看護学科卒、医学博士。サンフランシスコ州立大学看護学部継続教育コース修了。現在、長野県看護大学教授。看護倫理、特に、終末医療における倫理的問題の国際比較が主要テーマ。主な著書に『看護倫理-理論・実践・研究』(アン J. デーヴィス監修、日本看護協会出版会)。第一種放射線取扱主任者資格をもつ数少ない看護者の1人として放射線看護も探求中。
土田友章(つちだ・ともあき) /編
南山大学人文学部教授
東京大学、ハーバード大学で比較宗教史を専攻。Ph.D. 現在は、生命倫理ならびに社会倫理を研究する一方で、道元の『正法眼蔵』の註解を続けている。米国カリフォルニア州Pomona Collegeなどで教えたあと、現在、南山大学人文学部教授。
南 裕子(みなみ・ひろこ) /編
日本看護協会会長
米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校看護学部博士課程修了(DNSc.)。1993年より兵庫県立看護大学学長。1996年より日本生命倫理学会評議員。1998年、日本災害看護学会理事長。1999年より社団法人日本看護協会会長。
和田 努(わだつとむ) /編
医療ジャーナリスト
1936年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。NHKに入局しテレビのプロデューサー、ディレクターとして多くの作品を制作。72年NHKを退職。現在フリーのジャーナリスト、リポーターとして活躍。医療・健康・福祉の分野での豊富な取材経験と分析には定評がある。著書に『老人医療の現場』『在宅ケア最前線』『カルテは誰のものか』など。

目次

序章 「医の倫理」から「バイオエシックス」へ
はじめに
1.医の倫理の歴史的背景とその変革―ヒポクラテス的伝統の意義
2.日本における医の倫理の伝統―日本医師会「医の倫理綱領」
3.アメリカの医の倫理の伝統―アメリカ医師会「医の倫理原則」
4.医の倫理は「心構え」か「行動基準」か―日米医師会の倫理原則の比較と問題点
終わりに―バイオエシックスの国際的展望と日本
1章 バイオエシックスの原則と基礎理論
バイオエシックスの原則
はじめに/「誓い」から「原則」へ/自己決定(Autonomy)/善行(Beneficence)/公正(Justice)/無害(Nonmaleficence)
倫理の定義
はじめに/倫理の根源/法と道徳/ニヒリズムと倫理
倫理の理論
はじめに/四つの理論/嘘への対応/倫理学の課題
生命倫理
はじめに/新たな技術環境と問題/新しいアプローチの登場/バイオエシックスの課題/ケアの倫理/パーソン論/理念としてのライフエシックス
2章 生殖技術をめぐるバイオエシックス
はじめに
1.生殖技術
2.望まない妊娠や出産を回避するための生殖技術
人工妊娠中絶/女性の権利と胎児の生存権/避妊とピル、 家族計画
3.命をつくり出すための生殖技術
生殖補助医療/非配偶者間人工授精(AID)/体外受精・胚移植および顕微授精/クローン技術
4.命を選別するための生殖技術
出生前診断
3章 死をめぐるバイオエシックス
1.さまざまな死のすがた〜脳死・臓器移植
死の三徴候/脳死とその背景/定義をめぐる議論/脳死は人の「死」か/プライベートな死/第三の死
2.選択できる死〜尊厳死と安楽死
死をめぐる意思決定/尊厳死とは/安楽死とは/安楽死議論を超えて
3.避けられない死〜キュアからケアへ
死と希望の共存/キュアとケア/ターミナル・ケア/日本におけるターミナル・ケア/キュアとケアの間を埋める医療
4章 遺伝・優生・人口問題をめぐるバイオエシックス
ヒトゲノム解析計画/遺伝子診断/遺伝子解析研究と倫理指針/遺伝カウンセリング/着床前診断/優生思想/人口問題/少子化/不妊手術/母体保護法
5章 性をめぐるバイオエシックス
セックス(生物学的性別:sex)/ジェンダー(gender)/性同一性障害(Gender identity disorder)/性転換/セクシュアリティ(sexuality)/異性愛と同性愛/性差別/割礼/リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(reproductive health/rights)
6章 生活者のQOLとバイオエシックス
健康の定義/健康権をめぐるバイオエシックス/エイズとバイオエシックス/STD(性感染症)とバイオエシックス/その他の感染症とバイオエシックス/ハンセン病差別の撤廃へ/ガンと生活習慣病をめぐるバイオエシックス/精神保健とバイオエシックス/難病とバイオエシックス/生命の質
7章 臓器移植をめぐるバイオエシックス
はじめに
[1].臓器移植の種類と根本的倫理問題
1.心臓死体からの場合
2.脳死体からの場合(脳死臓器移植)
   脳死と死の再定義をめぐる問題/脳死の判定基準をめぐる
   問題/死の定義の法制化問題/脳死が死でないとしたら、
   臓器移植は認められないのか
3.生体からの場合(生体臓器移植)
[2].臓器移植の歴史的背景と現状
1.諸外国の場合
   歴史的変遷/臓器移植の現状
2.日本の場合
   歴史的変遷/日本における臓器移植の現状
[3].臓器移植の現実的諸問題の倫理
臓器提供の意思決定の問題/臓器不足と供給をめぐる問題/臓器受容における優先権の問題/臓器売買の問題/高額経費の問題/インフォームド・コンセントの問題/移植後の心身の問題/その他の問題
[4].わが国で臓器移植法施行後に見えた問題
1.情報開示とプライバシーの保護について
   脳死移植で求められる透明性/必要なプライバシーの保/ではどうしたらよいのか
2.検証会議のあり方をめぐって
3.臓器移植法改正の論議
おわりに―臓器移植は死の問題の解決ではない
8章 高齢者をめぐるバイオエシックス
老い/高齢者の権利と年齢差別/高齢者虐待/高齢者の 生きがい/高齢者のスピリチュアル・ウエルビーイング/痴呆/高齢者医療/高齢者の性
9章 環境とバイオエシックス
環境倫理(Environmental Ethics)/環境ホルモン/環境権/公害/実験施設と環境/原子力発電/放射能障害ハイテクノロジーと健康障害(電磁波、VDT症候群、テクノストレス)
10章 宗教・信仰の視点から見るバイオエシックス
はじめに―「人間性」解体の現代
1.宗教と信仰と倫理
「宗教」について/「宗教」と信仰/信仰と愛および苦/信仰と倫理
2.バイオエシックスのありかた
11章 患者と医療者をめぐるバイオエシックス
インフォームド・コンセント/患者の権利と責任/パターナリズム/セカンド・オピニオン/医療情報の開示/患者のプライバシー/医療事故・医療過誤と医療被害者/薬害/ヘルス・コミュニケーション/メディアとバイオエシックス
12章 看護とバイオエシックス
1.はじめに
西洋の倫理と東洋の倫理/看護倫理と医療の倫理/三つの倫理的アプローチ/日本の看護倫理への問い/看護者の責任と倫理規定
2.看護実践における倫理と倫理的意思決定
看護者が負う複数の倫理的義務/第一の倫理的責任は患者/ナーシング・アドボカシーとは/日本におけるナーシング・アドボカシー/ナーシング・アドボカシー:実践と問題点/看護管理者の役割/倫理委員会/看護者の倫理的ジレンマ/倫理的意思決定の枠組みと事例研究
3.その他の看護諸活動と倫理
看護組織と社会への責任/看護研究における倫理/看護倫理の教育/看護管理/異文化間看護における倫理的視点と看護の役割
13章 医学研究と臨床のバイオエシックス
はじめに
1.医学研究の倫理
医学研究の倫理の確立/医学研究の倫理審査/日本の研究倫理の審査体制について/医学領域における規則間の整合性への疑問/研究審査の最近の動向―2003年
2.臨床の倫理
臨床における「Bioethics」の発祥:アメリカ/臨床における倫理的葛藤/日本での臨床における倫理/病院内倫理委員会
3.医学研究から臨床への移行と倫理問題
倫理的問題の展開/ヒトES細胞研究
4.医学研究と臨床の倫理教育
14章 バイオエシックスと教育
初等学校における「いのちの教育」/中等教育における バイオエシックス教育/将来の市民のためのバイオエシックス教育/医学教育におけるバイオエシックス/社会教育におけるバイオエシックス
終章 バイオエシックスと未来文明
はじめに
1.バイオエシックスの原点と視座
2.近代文明から見た未来―その病因と破綻
3.未来文明から見た現代批判
4.未来文明への責任
5.未来文明のための提言と実践
終わりに―未来のいのちの証人として生きる
資料編 倫理綱領・宣言・章典
ヒポクラテスの誓い/フロレンス・ナイチンゲール看護婦誓詞/ニュールンベルク綱領/ヘルシンキ宣言/アルマ・アタ宣言 /ヒトゲノムと人権に関する世界宣言/ 日本医師会・医の倫理綱領/アメリカ医師会・医の倫理原則/アメリカ病院協会・患者の権利章典/医療生協の患者の権利章典/東京都立病院の患者権利章典

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